AutoForm REM (Robust Engineering Model)パッケージ
2021年4月6日にREMパッケージのプレス向け発表会を行い、日刊工業新聞をはじめ、4社の新聞・専門誌に取り上げていただきました。5月20日にはWebinarにてREMに関してご紹介を行い沢山のユーザー様にご参加いただきました。お礼を申し上げます。ご参加できなかった方のために、追加のWebinarを7月28日(水)と8月25日(水)に予定しておりますので、ご参加いただければ幸いです。 ここでは、あらためてREMパッケージとコンセプトの概要をご説明します。REMパッケージは ①REMを実現するためのソフトウェア ②REMを理解し、ソフトウェアを使用可能にするトレーニング ③REMを実際の業務運用に乗せるための技術サポート支援を提供するものです。単に考え方を示すだけでなく、顧客とともに実行し一緒に結果に向かいながら顧客独自で実施できるまで支援します。 REMは次の3つの考え方に基づき、シミュレーションの信頼度を大幅に向上することで、プレス部品の設計から製造にかかわるコスト削減、リードタイム削減を実現しシミュレーションが生み出す価値を向上します。 パレートチャートによるエンジニアリング工数と現象の再現性 成形シミュレーションはバーチャル空間でのトライアウトです。実現象を再現するために必要な材料挙動やトライボロジーなどの物理モデルとともに金型形状やプレスマシンの動作を可能な限り再現する必要があります。あらゆるすべての実現象を完璧にバーチャル空間に織り込むことができるに越したことはありませんが、エンジニアリング工数と現象の再現性を見極め、影響度の高い因子と付加的な因子を区別して、より重要な因子に集中して正確性の確保を行うことが重要です。 図1 パレートチャート AutoForm正確度指標 パレートチャートにてシミュレーションで正確に考慮されるべき要素を決定したら、当然ながらその入力情報は正確でなければなりません。図2のAutoForm正確度指標は材料モデル・材料特性、トライボロジー、シミュレーション(計算)パラメータ、工程パラメータ、形状、金型動作、不具合判定基準が現実で再現できる(事後検証であれば、再現されているか)設定値であるかを確認し、シミュレーション設定の正確度を判定することができます。さらに、材料や加工条件のばらつきを考慮することで、安定性が高くシミュレーションの再現性を高めることができます。 図2 AutoForm正確度指標 デジタル・プロセス・ツイン どんなに正確なシミュレーションを行ってもそれが現実のトライアウトで再現されないと、エンジニアリングの価値が半減することになります。AutoForm正確度指標で述べたとおり、シミュレーションでトライアウトを正確に再現したシミュレーションデータをデジタルマスターとして、正確にトライアウトで再現します。材料、潤滑、加工条件、金型形状、金型動作、成形パネルの流入量といったものがすべて忠実に再現されているかを確認することで、シミュレーションの信頼度が飛躍的に高まります。 図3 デジタルプロセスとデジタルマスター トライアウト回数を削減したい、量産時の不具合に困っている、シミュレーション精度を改善したい、といった困りごとやご要望のある方は是非REMパッケージをご検討ください。パレートチャート、AutoForm正確度指標、ロバスト性など、より詳細な技術的な解説やユーザー事例は以下のブログサイトにてご紹介をしています。 【JapanForming ブログ】 ・プレス成形シミュレーションにおける精度は実証できるか?精度指標の基本原則 ・ロバストエンジニアリングモデル(REM) 【無料Webinar「ロバストエンジニアリングについて」】 ・7月28日(水)9:00~9:30 / 12:00~12:30 / 16:00~16:30 ・8月25日(水)9:00~9:30 / 12:00~12:30 / 16:30~17:00