President’s Message Oct. 2025

October 2025
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お客様各位
ニュースレター読者の皆さま

ようやく朝晩の空気に秋の気配を感じるようになり、過ごしやすい季節となってまいりました。とはいえ、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。どうぞ体調管理には十分ご留意いただき、お身体を大切に、素敵な日々をお過ごしください。

株式会社富士テクニカ宮津様に事例作成のご協力をいただきました。富士テクニカ宮津様は、AutoFormのアプリケーションエンジニアとしてスタートしたばかりで何も分からなかった私に、金型とは何かという基本から、シミュレーションの活用方法まで丁寧にご教示いただいた、大変感謝しているお客様の一社です。事例で取り上げていただいた「AutoForm-DieDesigner」は、「モデル作成は早いが削れない」「CADの代わりにはならない」といった認識が強く、20年前の日本市場ではまったく受け入れられていませんでした。そんな中で、富士テクニカ宮津様から「鈴木君、AutoForm-DieDesignerはNC用の面を作るためのものではない。素早く製品形状のフィードバックと工程の提案を行うことで、顧客の信頼を勝ち取ることができる製品なんだよ」とご教示いただき、大きな衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。製品の機能ばかりを一生懸命覚えようとしていた当時の自分にとって、製品の意味や価値を理解することの重要性に気づけた瞬間でした。富士テクニカ宮津の皆さま、このたびは事例作成にご協力いただき、誠にありがとうございました。

9月中旬には、AutoFormグループよりAutoForm-Assemblyのプロダクトマネージャー(以下、PM)であるステファン アンドリエッティを招き、お客様との議論の機会を設けました。PMは、各ローカルオフィスの業務支援、製品のライフサイクル管理、マーケティングの3つの役割を担っています。
今回の訪問におけるAFJPからPMへの期待は、世界の顧客動向や成功事例を集約し、日本のお客様への情報提供を行うこと、そして日本のお客様のニーズを理解し、製品開発へフィードバックすることでした。
数多くの議論の中でも、特に多く挙がったテーマは以下の通りです:

• 接合・溶接の種類と熱の影響
• 精度向上のポイント
• プレスとボディ、現場の協業
• 海外の顧客事例

今後はステファンと連携し、精度向上に関しては、Forming分野での精度に関する考え方を体系化した「Accuracy Footprint」のような形でまとめ、フィードバックいただいた不足している工程の再現項目や物理モデルの強化を開発へ反映してまいります。
AutoForm-Assemblyはリリースから約5年の製品であり、開発に必要な機能もまだ多くあります。一方で、「使えるところから使っていく」というのが世界的な潮流でもあります。

日本からも多くのお客様にご参加いただく予定の「Car Body Management Summit 2025」では、議論の主テーマが「サプライチェーンのデジタル化」となっています。部署単位だけでなく企業間の連携による全体最適の視点から、プレス・ボディ・品質検査部門がデジタルデータを核として連携を強化する事例が発表され議論される予定です。改めて開催のご報告をさせていただきます。

すでにご案内しております通り、10月31日(金)にユーザー会を開催いたします。トヨタ自動車株式会社様、株式会社ナガラ様、三菱自動車工業株式会社様、株式会社SUBARU様(ご発表順)に魅力的なプレゼンテーションをご準備いただいております。また、PolyWorks Japan株式会社様との共同プレゼンテーションも予定しております。他社の皆さまとのネットワーキングの機会にもなりますので、ぜひご参加ください。
皆さまとお会いできることを、AFJPメンバー一同心より楽しみにしております。

私たちオートフォームジャパンは、日本のモノづくりに貢献することを使命とし、皆さまの挑戦に心から敬意を表します。皆さまの未来に向けた取り組みにおいて、信頼されるパートナーとして価値を発揮できるよう、私たちも挑戦を続けてまいります。

皆さまとご家族のご健康を心よりお祈り申し上げます。

オートフォームジャパン株式会社
代表取締役社長
鈴木 渉

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