ガイドラインの効果的な使い方

July 2020
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ガイドラインは作業手順をサポートし、複雑なエンジニアリング課題を透明化します。ガイドラインを使用することで、一貫した設定、検証が行えるため、例えば金型切削前など、プロセスの成熟度に応じたガイドラインを利用することで適切かつ確実なシミュレーションの実現が可能になります。これによって、予測精度向上に必要な入力情報の確認ができ、組織内の作業標準としても利用できます。

状況の概要レポートを作成できますので、既存のワークフロー管理ツール(Oracle Workflow、Siemens Teamcenter、Dassault Enoviaなど)と連携することも可能です。ガイドラインは、XML形式としてインポートおよびエクスポートできます(QuickLinkから共有)。

ガイドラインの構造は、ステップ、アクテビティおよびインディケータとなっています。

ステップは、ガイドラインを整理し、構造化します。これらは、ステージ・コンセプトに基づいています。ステップの順番は、作業の順序を定義します。

それぞれのステップにはアクティビティがあり、これは何をするのかを定義します(ページ・バイ・ページ・コンセプト)。1つまたはすべてのステップを報告するレポートを作成できます。

アクティビティには、少なくとも1つのインディケータを含むインディケータグループがあります。インディケータを使って、基準が満たされたかどうかをチェックできます。このチェックは、手動でも自動(クエリを使用)でも実行できます。自動の場合、結果をユーザーが上書きできます。

ガイドラインのイメージ

 

ガイドラインのイメージ

 

ガイドラインのデフォルトのファイル(*.xml)は、AutoFormインストール・ディレクトリのguidelinesフォルダに用意されています。これらは、AutoFormに直接インポートできます。このフォルダには、例としてガイドライン・レポート・テンプレートおよびマスター・ガイドライン・ファイルが格納されています。マスター・ガイドライン・ファイルを使って独自のガイドラインを作成することも、既存のガイドラインを修正することもできます。

以下の一覧でデフォルトのガイドライン・ファイルの説明をしています。

そしてデフォルトのガイドラインは下図のプレス部品のエンジニアリング・タスクに連動しています。タスクとデフォルト・ガイドラインの番号を対比しましたので、利用時の参考にしてください。

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