オートフォームジャパン株式会社は「AutoForm REMパッケージ」をリリースします
オートフォームジャパン株式会社は日本のお客様向けにREMパッケージを発表いたします。この発表に伴い、2021年4月6日に記者会見が行われる予定です。これはREMを利用できる複数のAutoFormモジュールと、その活用方法を包括的に学べるトレーニング、そしてプレス成形業務のワークフローにREMを組み込む上で役立つアドバイザリのパッケージです
REM(Robust Engineered Model)は、プロセス・アプローチに応じて精度や正確度を保証できるモデルで、生産に関わる重要な意思決定に活用できます。またOEMや部品メーカーでは、コストやリードタイムの大幅削減、金型メーカーでは、ロバストな金型の提供による競争優位性の強化に期待できます。
プレス成形工程およびホワイトボディ組立工程のすべてのシームレスなデジタル化による「シミュレーションと現場の一致」の実現を目的としたこのパッケージは、最適な工程設計プロセスの正確度に関するパレートの法則および正確度指標に準じています。さらに、工程のロバスト性を保証する理想的な工程パラメータの選択を可能にします。
REMの妥当性確認には「シミュレーションと現場の一致」と「系統誤差と偶然誤差を定量化する統計的手法」の実施ガイドラインに準拠し、またアメリカ機械学会(ASME)および日本機械学会(JSME)でも、この手法が提唱されています。 その中で特に強調されているのは、計算モデルを検証するには正確度と精度を確認する必要があり、不確かさの定量化が出来る回数まで実験とシミュレーションを何度も実行し、データ・ポイント群間の比較検討を通じて、モデルの包括的な評価ができることです。
プレス成形のエンジニアリング・ワークプロセス全体にREMを適用し、設計や生産の意図を正確に反映させ、ロバスト性解析によって生産時に生じる変動に対する感度を定量的に評価します。このように将来の生産品質をシミュレーションで事前に予測し、「現場とシミュレーションの一致」の原則に基づき検証を実現するツールとして、REMは必要不可欠です。
REMを効果的に適用した場合の精度は、シングル・シミュレーションとは大きく異なります。シングル・シミュレーション正確度の向上では、生産現場では影響を極力抑える金型やプレスベッドの変形といったシミュレーション・パラメータに対して、コストがかかる検討を詳細に行ったところで、実際の生産に対する予測正確度への影響はさほど大きくありません。この手法での正確度確認では、実際の生産中に発生しうる本質的で重要なパラメータの変動が全く考慮されません。シミュレーションの段階で変動が検出されず、変動要因の検討が行われないと、トライアウトのコストがかさむだけでなく、生産段階において高い不良率やプレスラインの一時停止が発生する可能性も否定できません。不確かさの定量化による明確な意思決定によって、感度にまつわる不確定要素の回避および制御が可能であることが、REMによって証明されています。
「AutoForm REMパッケージ」は、オートフォームジャパン社が掲げる 「Think ROI」を促進する活動の一環であり、REMによるワークフローやプロセスが確立すると、1年以内に投資の「回収」期間へと移行するでしょう。
オートフォームジャパン社は、コロナ禍の状況に応じて、オンラインのウェビナーあるいは全国各地でセミナーを開催し、AutoForm REMパッケージをお客様へご紹介いたします。