オートフォームジャパン副社長からのメッセージ

March 2021
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お客様各位
ニュースレター読者の皆さま

首都圏では2カ月半にわたった2回目の緊急事態宣言が解除されたものの予断を許さない状況が続いております。コロナウイルスによる移動や物理的なミーティングが制限される中で、オートフォームジャパンでもお客様とのWebによるコミュニケーションが増えました。電話だけでは伝えきれなかった問題点を画面で共有してお話できるため、特に技術サポートで評価をいただいております。また、コロナウイルスの影響によるリモートワーク環境下でのAutoFormの使用を引き続きご支援しておりますが、恒久的なテレワークの準備としてライセンスのフローティング化やクラウドのお問合せをいただくことが増えて参りました。Web技術サポートのご利用、テレワーク準備などご相談がございましたら、お気軽に担当のアカウント・マネージャーまでご相談ください。

ユーザー様事例
今号でも大変興味深いユーザー事例をご紹介しています。
実トライアウトでのシミュレーションの再現性がテーマになるときに、材料モデルや摩擦モデルといった物理モデルが議論されますが、大前提としてシミュレーションと実トライアウトの金型形状、動作の一致やブランクサイズなどの条件がマッチングしている必要があります。株式会社サンキョー様では、トライ時にパッド圧が足りない場合、金型の凸部分をとっていきながら、きっちりとパネルを抑えられるように修正を加えていました。実はこれが、シミュレーションと実物のアンマッチを起こしており、シミュレーションの再現性低下を引き起こしていることを突き止めます。そして、シミュレーション段階にこの修正作業を移行することで金型の修正工数の削減も達成されました。エンジニアは、必ずトライアウトに立ち会いうまくいかなかった点を把握し改善に繋げられているとお聞きしました。解決される問題は現場にありますが、解決のための作業は前工程に付加されます。自分の作業が増えるにも関わらず、仕事に誇りを持ちトータルでの効果を出すために問題解決を追求される姿勢に感銘を受けました。この努力を経営幹部である常務取締役がきちんと把握され評価をされていることが、サンキョー様の自発的な行動につながる文化を醸成されているものと学びました。事例作成のご協力誠にありがとうございました。

REMパッケージ
ユーザー様事例のところでも触れましたが、シミュレーションの再現性を高めるには設計、エンジニアリングの意図を正確に現場に移行し一致させる必要があります。REMパッケージはロバスト性を担保しシミュレーションと現場の正確性を向上することで、コスト削減とリードタイム短縮を実現し競争優位性の確立を包括的に支援するためのパッケージです。4月6日に報道関係者向けの発表、第6回ものづくりワールドでのご紹介を予定しております。

ServiceCenter&HelpDesk
前回もご紹介いたしましたが、技術サポート向上のため、ServiceCenter&HelpDeskプラットフォームをご提供しています。今号でご紹介しております、AutoForm-Assemblyを始め今後リリースされるソフトウェアはServiceCenterを通じてご提供いたします。さらに、日本の材料メーカー様からブランド名材料のご提供も近く予定しております。
まだアカウント開設がお済でないお客様は、アカウント・マネージャーまでお問合せをお願いします。

オートフォームジャパンを代表して、皆さまのご愛顧とご支援に感謝申し上げます。
AutoFormは「効果」をだすためのツールでございます。業務プロセス全体を通じて、どこでどのような効果を得ることを目的とするのか?現在のプロセスとあるべき姿を議論させていただきながら、そのギャップを埋めるためのご支援を続けて参ります。皆さまにいただいているライセンス料以上の高い効果を出していただくことがオートフォームジャパンの価値でございます。価値を実感していただくために、社員一同、精一杯貢献できるように努めて参ります。ご要望やお気に召さない点がございましたら承りたく存じます。

皆様の安全と健康を心よりお祈り申し上げます。

オートフォームジャパン株式会社
取締役副社長COO
鈴木 渉

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