オートフォームジャパン副社長からの
メッセージ


お客様各位

ニュースレター読者の皆さま

 2021年も残り僅かとなりました。オートフォームジャパンでは、皆さまに多くの製品をご採用、ご活用いただいた結果、大きな成長を果たすことができました。成長を牽引した分野は、皆さまが強化を図られた(図りだした)分野と言い換えることもできますが、代表的な4分野をご紹介します。
 
・SE活動の強化:後工程であるトライ、量産時の問題発生リスクを抑えるために製品形状の変更提案へのデジタルツール活用が進み、顧客、サプライヤー間でのコミュニケーションが促進されています。DieDesignerで問題リスクを抑えるための複数方案、アイデア検証を素早く行う、Sigmaでの工法の最適化、全体的なスピード化の要求でSolverを必要としていただきました。
 
・ロバスト工程検討の開始:バーチャル検討の実世界での再現性(精度)向上、量産時の不具合低減やリスク箇所を工場と共有する。などにエンジニアリング工数が割り当てられるようになり、従来から必要性を理解していたもののなかなか手がつかなかったテーマを開始されるお客様が増えました。また、ロバスト性を加味した製品形状提案を開始されるお客様も現れ始めました。
 
・スプリングバック見込み:アウター部品への適用も現実的なものと理解され始め、見込みをこれからやりきるためというお客様、見込みはすでに行っているものの今以上の工数削減を図りたいという観点からも継続して多くのお問い合わせをいただいた分野でした。
 
・Assembly/Hem分野での採用:今年、正式リリースをしたAutoForm-Assemblyをきっかけに、Hemも含めてプレス単品部品をゴールとするのではなく、BiW(ホワイトボディ)組付け状態で良品を得ることをゴールとすることで、車開発トータルのリードタイム削減が可能となることから、高い注目をいただきました。世界的にもこの分野への意識は高まっていることを実感しており、グループとしてもこれからの成長を牽引するものと期待しています。重点的に投資をしている分野でもございます。
 
DX(デジタルトランスフォーメーション)のバズワードに代表されるように様々な分野でデジタル化が注目されていますが、プレス分野の部品設計、生産技術、製造現場においても引き続き、デジタル化の適用拡大が継続、促進されるものと思われます。
 
 12月初旬にオートフォームスイス本社に出張をしました。予期していなかったオミクロン株の出現で、帰国時には専用施設での待機が必要となってしまいましたが、その不便を補っても十分な価値を感じることができました。マルコからのメッセージでも触れておりますが、主要株主がAstorg社からCarlyle社へ変わることとなりましたが、この6年弱で3倍に迫る企業価値の向上と評価を受けました。これまでの取組みと今後の将来性を市場から認められたことと共に、新たな成長を達成するためのバックアップを得たことになります。このような背景から、役員会、各国の責任者が集ってオートフォームの今後を議論する場では、熱量を持ったプレゼン、迫力のある意見交換など、これから始まる新しい挑戦への期待による高揚感を味わうことのできた貴重な経験となりました。

ただ、危機感のようなものも感じました。電力インフラの問題があるものの、EVがこれから主流になることは決定的となり、特に米国、中国では新興EVメーカーが成長を始めています。経済成長地域である東南アジアでの消費者のマインドもEVは当たり前のように視野に入ってきているそうです。そのような中、新興EVメーカーでは、初めからデジタルネイティブで業務プロセスが構築されており、新技術やベストプラクティスの導入に弊害が少なく、非常に効率化されていると聞きました。これからしばらくの間(勝ち負けがつくまで)は、日本企業はこれらの企業を含めた世界の企業と厳しい競争を勝ち抜いていかなければなりません。オートフォームジャパンはお客様に対して、レガシーとして構築されているノウハウ、経験とデジタル技術を融合した差別化された競争力強化のための提案能力と実行力が求められるとあらためて実感しました。
 
ユーザー様事例
 今回は、日産自動車株式会社様にご協力を賜り成形流入量の予測精度向上への高度摩擦モデル適用の事例をご紹介いただきました。日産様には、過去よりユーザー会で何度もご発表いただいたり、インタビュー記事としてお取り組みをご紹介させていただいたりと、いつも快くご協力をいただいております。あらためてお礼を申し上げます。

 成形シミュレーションは、成形パネルの応力、ひずみを計算していますので、成形性、寸法精度ともにシミュレーションと実パネルのひずみ分布が合致することが、マッチングの必須条件となります。トライにおいて、われなければ、、しわが起きなければ、、OK。としてしまうと、シミュレーション通りの流入が再現できていなくても、次の工程に進むことができます。そうすると、ひずみ分布が合致していないため、せっかくやり切ったスプリングバック見込みが無駄になってしまうことになります。予測通りのスプリングバック結果を得るためにはシミュレーションで流入の精度を向上させることと、トライでシミュレーション通りの流入を再現することが非常に重要です。本記事では流入量の再現性向上までの道のりが、要因分析から摩擦に着目した理由とどのように検証を進めていかれたのか、難しいテーマをわかりやすくご説明いただいています。いわゆるシミュレーションと実パネルの精度に関連する記事内容で、皆さま関心の高いテーマでございます。興味を持ってご一読くださいませ。

ホームページFAQサイト閉鎖のお知らせ
前々回、前回とNewsでお知らせしておりますが、ご覧になられていない方のため再度ご連絡申し上げます。

長年にわたりご提供してきた弊社ホームページを経由してのFAQサイトは、既にメンテナンスは終了し内容のアップデートは行っていません。2021年12月末を持ちまして閉鎖をさせていただく予定です。

ホームページに掲載しているFAQは内容を精査したうえで、AutoForm-ServiceCenter のナレッジベースへ移行しております。過去に開催したWebinarは全てアップロードしておりますので、ご興味を持っていただいた内容を中心に動画もご確認できるようになっております。アカウント開設がまだの方は弊社技術サポート担当までご連絡をくださいませ。
 
まだまだ予断を許さない状況ではございますが、コロナウイルスの状況は格段に改善したこともあり、オートフォームジャパンのメンバーも皆さまと直接お会いして議論をさせていただく機会が増えて参りました。メタバースのようなものも流行りの兆しがありますが、リアルを超えるメリットが実感できるまでは、リアルの良い点を意識したコミュニケーションも必須であると考えています。コロナの状況次第ではありますが、ユーザー会AutoForUmも秋ごろに開催できるよう準備を進めて参ります。

アフターコロナとしての在宅ワークのために、オートフォームのフローティング化のお問い合わせも増えてきました。ご検討の際には、営業担当へご相談を賜りますようお願い申し上げます。

いつも繰り返しお伝えしている内容ではございますが、オートフォームはご使用いただくことが目的ではございません。オートフォームを活用して現場の問題を改善、解決することに価値がございます。現場の問題が思うように改善できていない。というお客様がいらっしゃれば、お気軽にオートフォームジャパンの技術陣にご相談くださいませ。精鋭が揃っていると自負しております。

2021年も残り10日余りとなります。本年も格別のご愛顧を賜りありがとうございました。皆さまとご家族の健康を心よりお祈りいたします。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
 
オートフォームジャパン株式会社
取締役副社長COO
鈴木 渉


 

オートフォームジャパン株式会社

 

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